稲盛和夫氏の“会計学”からの学び
◎完璧を期せば、
間違いが目に飛び込んでくる
・会計に限らず、仕事で必要な資料
やデータは、完璧であってこそ価値
があるものになります。
急いでいるからといって、慌ててつ
くったり、あるいは人任せにしたよ
うな、いい加減な資料では、少しも
役に立たないばかりか、かえって重
大な判断ミスを招くことになるから
です。
「完璧を期す」とは、事前に資料の
内容を十分に検討し、上司から急に
質問されても、自信を持って答えら
れるレベルでなくてはなりません。
完璧を期して真剣に仕事に取り組ん
でいると作成した資料に誤りがあれ
ば、見直した時にそのミスが自然と
目に飛び込んでくるのです。
これは自分の仕事だけではなく、
他の人が作成した資料でも同じです。
隅々まで資料に目を通さなくても、
間違いや矛盾のある数字が、まるで
助けを求めてくるように目に飛び込
んでくるのです。
◎見るポイント
・熟練した目を持つことで、資料の
内容に誤りがあれば見つけることが
できることになります。
その熟練した目とは、やはり経験値
であると思います。
その経験値ですが、年数をかければ
自然に身についてくるものではあり
ません。
いくら年数をかけても無意識で(何
も考えずに経験するだけ)で行って
いると、熟練した目を持つための経
験値は増えてこないのだと思います。
単純作業でも、創意工夫をして、
前回よりも今回、今回よりも次回を
より良いものにしていくには、どこ
を見るポイントにして意識をしてい
くかです。
私たちは数字を見るのが仕事ですが、
出来上がった資料をみて、自然にそ
の数字が大文字となって目に飛び込
んでくる、というような熟練した目
を持つように日々努力します。
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