稲盛和夫氏の“会計学”からの学び
◎数字の意味をわかるには、
現場を知る必要がある
・会計の数字は、現場のみんなの仕
事ぶりを映し出す鏡です。
現場の一人一人が、額に汗して働い
た結果が、実績としてあらわれるの
ですから、採算表や決算書の数字は、
私たちの汗と努力の結晶と呼べるも
のです。
会計数字はおのおのの現場における
仕事の結果であり、従って、その数
字の意味するところを正しく理解す
るには、その元である「現場」のこ
とについて、詳しく知っておく必要
があります。
例えば、製造部門ではどんな材料を
使って、どういうプロセスでつくっ
ているか、など詳しく知ったうえで、
現場の実態や雰囲気を正しく把握し
ておく必要があるのです。
そうすれば、現場の問題点や改善点
がすぐに頭に浮かび、問題がすぐに
解決できるようになるのです。
◎現場主義、現物主義
・「決算書」「試算表」の数字から
『何が見えるか』です。
経営者は、日々現場で業務をすると
いうことはできません。
しかし現場の状況を常に頭に入れて
おくことはできます。
「決算書」「試算表」を見て、何が
増えて何が減っている、この数字が
変われば売上も変わる、この経費が
減れば利益が増える、という“経営
者の目線”を常に持つ必要がありま
す。
私の役目は、「決算書」や
「試算表」から見なくてはならない
その“経営者の目線”を経営者とと
もに見て、その問題点を指摘し、
改善策を見出すことであると思って
います。
そのためには、帳簿を作り出す担当
者は、常に現場で何をしているかを
確認しておく必要があります。
経理の担当者が現場を知らない、
見たことがない、ことが無いように、
常に『現場主義、現物主義』を貫い
ていくことに努めていかなくてはな
りません。
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