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執筆者の写真Eiji Hagiwara

経営に必要な「会計学」⑥

稲盛和夫氏の“会計学”からの学び

◎一対一対応の原則を貫く

・物事を処理するためにあたっては、

どんぶり勘定でとらえるのではなく、

一つ一つ明確に対応させて処理する

ことが大切です。

例えば、伝票無しで現金やモノを動

かしたり、現金やモノの動きを確認

せず、伝票のみで処理するというよ

うなことがあってはなりません。

売掛金の入金チェックにしても、ど

の売上分をどの入金分で受け取った

のかを個々に対応させながら、一対

一で消し込むことが必要です。

また、生産活動や営業活動において

も、収益とそれを生み出すために要

した経費を正確に対応させ、厳密な

採算の管理を行うことが必要です。

◎現物確認の重要性

・‘モノと伝票’‘伝票とお金’等、

経営をしていく中で、とても大切で

重要なことです。

会社組織も大きくなってくると、

・‘モノ’だけを扱う部門

・‘金’だけを扱う部門

・‘受注’のみを行なう部門等

様々な部門に細分化され、効率よく

企業運営されていきます。

ただ、効率性だけを追求していくの

は危険です。

各部門ごとの繋がりがしっかりでき

ていなければマイナスに働く場合も

あります。

‘モノ’は作ったはず、納品したは

ず、請求したはず、入金したはずな

ど、その時その時に確認を怠ると、

やったことが結果につながらない場

合も出てきます。

全体を見る目を必要になります。

管理部門も重要ですね。


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