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執筆者の写真Eiji Hagiwara

経営に必要な「会計学」⑦

稲盛和夫氏の“会計学”からの学び

◎伝票と対応させるモノの単位の

基準を明確にする

・伝票とモノを一対一に確実に対応

させるには、伝票の明細と現物を一

つひとつ突き合わせてチェックする

必要があります。その時、伝票に記

載されている単位とモノを管理して

いる単位が違っていれば、一対一に

対応させることは困難になります。

従って、予めもっとも合理的なモノ

の単位の基準を定め、その単位を使

ってモノを管理することが重要なの

です。

単位の中には「箱」や「パレット」

など製品によって含まれる数量が異

なるものもあります。

一対一の対応を守るためには、明確

な単位の基準と明細書をつけるなど

の管理手順を合理的に定め、それに

従って確実に管理することが必要で

す。


◎現物確認

伝票とモノを対応させるときは、や

はり現物をしっかり確認する必要が

あります。

合理的な単位を定め、その単位によ

ってその都度モノの確認と計算がさ

れていることの確認を行ない、次の

工程に移行するのが、間違いなく進

んでいくポイントになると思います。

私たちもお客様の経理内容において、

出てくる数字を請求書や領収書で確

認し、その内容のモノが何か、固定

資産計上すべきモノは何かを自分の

目で確認することを肝に銘じていま

す。

定期的な事柄があれば、「前回と一

緒だろう」「いつもと一緒だろう」

という“だろう”でその事柄を終わ

らせず、現物を確認し、自分の目で

確かめることが、誤りを防ぐポイン

トですね。


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