稲盛和夫氏の“会計学”からの学び
◎売上と・生産とそれにかかった
経費を対応させる
・月々の試算表や決算書の推移を見
ていると、毎月の売上はさほど変動
していないのに、毎月の利益が大幅
に上下している場合があります。
こうしたケースの多くは、本来であ
ればその月の経費として処理すべき
伝票が、翌月へ回されているために
起きているのです。
売上や生産は上がっているのに、
それにかかった経費が翌月回しにな
れば、その月の利益は膨らみますが、
そのかわり翌月は経費が増えて、利
益が大幅に減少します。
経費をタイムリーに処理し、売上と
生産とそれにかかった経費を一対一
に対応させておくことが大切です。
◎月ズレ、期ズレ
・経営の判断をする時に、収支状況
が基本となります。
基本的に発生主義によります。
ただ、“利益があって銭足らず”と
いうように、「数字上は利益がある
のに、資金がない」という状況もよ
く見られることです。
これは、売上というのは納品や販売
した時に計上されますが、集金が翌
月になって入金されるケースや、
債務の返済を多くしてしまう場合な
どが原因となります。
毎月の経営判断に影響します。
・私たちの仕事では、事業年度をま
たぐ場合に特に注意をしています。
‘期ズレ’の問題があります。
収入に上げなければならないものを
翌月になっていたり、仕入れた材料
や商品を棚卸として計上することが
もれていたりする場合には、修正を
しないといけない状況になってしま
います。
‘期ズレ’には、特に経理上も経営
上も神経を使う事項です。
コメント