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執筆者の写真Eiji Hagiwara

経営に必要な「会計学」⑩

稲盛和夫氏の“会計学”からの学び

◎複数の人間の目を通して

チェックする

・仕事は完璧でなければなりません

が、人間のすることなので、うっか

りミスをしないとも限りません。

そこで、製造で使う機械などには、

作業者がうっかりミスをしても絶対

に怪我をしないように、安全装置が

施されています。

これは、会計にとっても重要な考え

方です。

売上や経費の計算にしても、伝票の

記入内容にしても、どこでどういう

ミスが起こるかわかりません。

そうしたミスを未然に防ぐ安全装置

が、『ダブルチェック』です。

『ダブルチェック』の基本は、常に

複数の部門、複数の人間の目を通し、

常に間違いがないかを、おのおの別

の角度から確かめあうことです。

お互い厳しくチェックしあうことで、

お金やモノの出し入れや伝票処理な

どが正確に行われるようになり、

会社全体として公明正大な会計処理

が実現できるのです。


◎厳格な検算体制

・私どもの仕事は、書類作成、試算

表や決算書をチェックしています。

自分達が行なった作業が正しいか他

の人がチェック(検算)するという体

制を整えています。

自分は正しくやったとしても、やは

り間違いはあるもの。

それを第三者の目で確認をしてもら

うのです。

私どもの仕事は、経営者の経営を判

断する材料をともに作り確認するこ

とを十分認識し、お客様の経営の一

部を担っているのだと常に心に刻ん

でいきます。



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