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執筆者の写真Eiji Hagiwara

経営に必要な「会計学」⑫

稲盛和夫氏の“会計学”からの学び

◎自分で見直して完璧にする

・ミスは、どんな仕事であろうとも、

絶対に許されるものではありません。

例えば、伝票などに間違いがあれば、

お客様の信用をそこねたり、実績が

正しく把握できなくなります。

経営判断に用いる資料にミスがあれ

ば、会社経営を誤ることにもなりか

ねません。

こうしたミスをなくすには、仕事を

終えた後で誤りがないかもう一度見

直すことです。

計算の場合は、改めて検算をして確

かめます。

念には念を入れて見直し、ミスをな

くすことで、その後の仕事を受け持

つ人にも、ミスによる余計な負担を

かけなくて済みます。

ミスは発生の源から絶つ必要があり、

『ダブルチェック』があるからとい

って、手を抜くことは許されません。

ミスは絶対に出さないという強い意

志を持って日頃から見直しを欠かさ

ないことが、仕事を完璧なものにし

ていきます。


◎過信は禁物

・自分では『正しい』と思っても、

検算体制により誤った部分が見つけ

られる場合が多々あります。

自分では完璧に仕上げたつもりでも、

誤りが見つかります。

ダブルチェックは自分の見つけられ

ない部分を見つけてくれるシステム

です。

しかし、このシステムがあるからと

いって、自分の仕事をいい加減な形

でいいというわけではありません。

自信を持って「間違いない」と思っ

ても、視点が変われば見つかる過ち

があるのです。

仕事を仕上げた後、いろいろな角度

で見直すことを怠らないようにして

いきます。

 過信は禁物です。



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